メディアが疫学的研究を扱う際の方法が、科学者と対照的なことを引きたたせたかったからだ。ニュースメディアは当然ながら新しい発見は報道するが、古いものは報道しない。彼らの目的は、全ては昨日と同じようだと世間に知らせることではなく、何か新しいことを伝えることだ。そしてメディア内部の狂乱した競争を考えれば、発見が意外であればあるほど、ますます大きく報道される。ユタ大学の化学者、ポンスとフライシュマンが何年か前に室温で核融合(低温融合)を達成したと発表した時は、大いに怪しかったが。大ニュースになった。一方で、科学的に見て妥当な結果を確認するような発見は、ニュースになりにくい。さらに言うと、〈危険にさらされたことによる結果〉がないことを発見した研究は、それが重要な場合でさえも、メディアからほとんど全く注目されない。新規性と何かの〈結果〉が出たというプラス性の両方を強調するあまり、一つの〈結果〉を発見する研究は、それが誤りであっても、〈結果〉を発見しなかった10の研究よりも、大きな注目を浴びる事態が生じる。例えば、およそ10年前に、コーヒーを飲むことと脈臓癌の関連を発見した、と主張する研究が発表された。それは非常に世間の注目を浴びた。論文の著者はテレビのネットワークニュースに出るし、新聞とニュースマガジンはその研究を大々的に報道した。のちに、その発見がほぼ確実に偽りであるということが明らかになり、裏ページヘ追いやられた。
[関連情報]
インターネット美容情報オンライン
美容健康の手引き
ビューティーオンライン