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子どもを原点に持ってくる

親の願いを理解し、その通りに進んでもらいたいなら、子ども自身に、「親が示した目標に向かって一所懸命にがんばることは自分にとって得になるんだ」と心の底から感じさせなくてはならないのです。営業だって、「買ってください、買ってください」と100回言って1万回言ったって、それだけで買ってもらうことはできません。顧客は「この商品を買ったらこんなに得になるんだ」ということを説得されてはじめて、「ああそうか、買ってみようかな」と思うのです。親がわが子に託す夢、子どもにこんな人生を歩んでほしいという願いは、必ず親自身の人生が起点になっているはずです。「自分はここまでがんばったけれども、この部分が足りなかった、だから自分の子どもにはその夢をかなえてほしい、自分と同じ後悔をしてほしくない」と。自分の夢、あるいは、自分の人生に対する悔しい思いは誰にでもあります。そして人間は親になると、その夢や思いを子どもに投影するのです。しかし、それはしょせん、親自身の問題です。ですから、そういう考えや願いは、親のエゴだと言われてしまうのですが、私はそうは思いません。人間社会というのは、今までずーつとそんな先人たちの夢や後悔が重なって、ここまでやってきたのですから。そうは言っても、自分の夢や思いを子どもに託す時、絶対に必要なことがあります。それは、子どもを原点に持ってくるということです。