今後の各社のアジア戦略は、アジア戦略力一の生産とそのための域内分業の展開を軸にすすんでいくことになる。本田技研と三菱自動車は、分析のなかで明らかになったように、3位を争う同規模のメーカーでありながら、およそ性格の異なった経営戦略や経営構造を有している。とくに国際戦略の面でみると、本田技研は設立時からの「需要のあるところでの生産」という構想のもとに、はやくから積極的な海外展開をおこなってきた。アメリカへの進出は、日系メーカーのなかではもっともはやく、ヨーロッパでも、2輪車ではもっともはやく、4輪車でも日産についで2番目の進出となっており、本田技研は欧米への進出にもっとも積極果敢なメーカーであったといえる。
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その分、アジアへの進出は遅れがちであったが、近年、急速なアジア展開をはかろうとしている。そのアジア戦略の中心が、タイにおけるアジアーカー「シティ」の生産である。